
今回の相談者はKさん(男性・33才)である。KさんはUS-CPA、英語もビジネスレベルで使え、上場企業で10年に渡り経理畑を歩いてきており、経理・財務職としては、かなり優秀な方であった。
Kさんは、大手人材紹介会社J社から仕事を受けて、今の職場で働いているという。
「入社してから地域限定採用だと言われました。今は新潟で働いていています。転職前はぜんぜん気づかなかったんです。本当は東京で働きたいのに・・・」
「経理として入ったはずなのに、今は店長の下で店舗運営を手伝っています。」
どうやらKさんは、人材紹介会社まかせで、労働条件等をまったく確認しないで入社してしまったようだ。Kさんは、いわゆるブランド企業好きで、良さそうだと思えるビックネーム企業の求人案件があるとつい飛びついてしまい、自分のキャリアや志向をつい忘れがちになる傾向があるようであった。
私は、Kさんに中堅企業の東京本社勤務の求人案件をいくつか紹介した。転勤がなく、経理部マネージャーとしてKさんの能力を十分に発揮できると思える職場である。しかし、Kさんはビックネームの企業でないことを理由に応募を迷っていた。そして、ある日を境にぷっつりと連絡が途切れてしまう。
3ヵ月後にKさんから連絡が入った。
「今、鹿児島で働いています。実は他の人材紹介会社の紹介で就職したのですが・・あの時は申し訳ありません。転職活動をしたいのです。また、相談させてください。」
一度あったことは二度あり、そしてまた三度、四度と繰り返す。転職においてはこのようなことだけは避けたいものである。