転職道中膝栗毛

面接対策


転職が何回もできる世の中になったとはいっても、そんなにしょっちゅう転職する人は少ない。ほとんどの人は葬式に出る数よりも転職する回数の方が少ないはずだ。そのため、意外と社会的地位の高い方でも面接で何を話していいか分からないことが多い。


Kさん(男性・39歳)も転職暦は2回であったが、転職活動は始めての経験であった。Kさんの今までの転職経験は、いわゆるヘッドハンティングによる転職で、自分で職務経歴書を作成や自分で直接応募するという経験がなかったのである。ましてや面接については、社長との面接経験しかなく、人事の面接などは、新卒以来、経験したことがなかったのである。

Kさんは経営企画室長としてマザーズ上場を経験したこともあり、ビジネスマンとして大変優秀な方であったが、希望企業の一次の人事面接が通らないという悩みを抱えていた。今回、我々のところに来たのは、どうしたら希望企業の一次面接が通るのか、通らないのならば、今現在ヘッドハンターに声をかけて貰っている企業に入社した方が良いのだろうか。ヘッドハンターの案件は、年収は魅力的であるが、仕事内容にあんまり興味がない。―という相談のためであった。多くの人にとっては、不思議な話であるが、本人にとっては真剣な悩みである。


私はKさんとお会いして、直ぐに面接の通らない理由を理解した。Kさんが、最初の人事部一次面接を通過できない理由は、Kさんの面接の対応にあったのである。

Kさんは、頭脳明晰で、ロジカルでリズミカルな話し方をする。しかし、話の内容がかなり専門的で、また、アメリカで育ったためか、時々話の中に英語が混ざってしまう。そのため、専門的な知識を持っていない若手の人事が面接官として出てきた場合、その面接官はKさんの仕事内容がわからないままに面接が終わってしまっていたのである。

私はKさんに、Kさんを欲しがる企業は、高いレベルの人がいないためにエグゼクティブポジションを外部から募集しているのであって、そういう企業は概して人事部のレベルが低いことを伝えた。そして面接時には相手のレベルを見て、その人に合わせてコミュニケーションを取るようにアドバイスをした。Kさんは、企業のトップと話している感覚で人事部面接に対応していたため、今まで良い結果が出ていなかったのである。

そして、Kさんは、我々が定期的に開催している面接対策セミナーに参加し、我々のアドバイスを完全に理解し、面接対策をマスターしたのである。


面接セミナー参加後、Kさんは我々のアドバイスどおりに、自分で応募した企業に対し面接に臨んで、あっという間にいくつかの内定を取ることができた。Kさんの喜びようは大変なもので、我々は食べきれない程のお菓子を頂くこととなった。我々は、ごく当たり前のことをアドバイスしただけなのであるが。
是非、読者諸氏も面接で悩んでいる場合には、我々の主催する面接対策セミナーに参加してもらいたい。直ぐに悩みが氷解するかもしれない。

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